灯塔は,レンガ造である。設計者は,R・H・ブラントンである。
尻屋埼灯台は,霧信号発祥の地であり,明治10年11月,灯ろう外縁に吊るされた霧鐘が我が国最初の霧信号となっている。
また,電気灯台発祥の地でもあり,明治34年12月,本灯台でアーク灯を点じたのが灯台電化の始まりとなっている。この光学装置は,フランスのエクミール灯台をモデルとしたもので,アラード式電気弧光灯といった。この改良により光度は3万6千燭光から一躍千3百万燭光となり,その明るさは「海の太陽」と航海者から讃えられるほどであった。
しかしながら,設備費が嵩み,取り扱いがわずらわしいところから,神島灯台(三重県)の副灯に国産品が用いられただけでアーク灯は姿を消した。
昭和58年度耐震補強に合わせた保全が実施された。
